2010年9月30日木曜日

アートの島々にて(その8) 最終章







お洒落な最新鋭のフェリーに乗船し島へ到着。今まで一つの島と思っていましたが、実は二つの島からなり、世界で最も狭い海峡が有りました。
そうめん・醤油・佃煮・オリーブが特産。
一日目は、昔の有名な小説を映画にした文部省推薦映画(事前にレンタルDVDで観賞)のオープンセット施設に行くなど、観光を予定していました。

しかし、当日iPhoneで天気予報を確認すると二日目の降水確率が高かったため、一日目を本来の目的であるアート鑑賞に変更。

種々のアートが点在してる棚田の里山を散策しました。

芸術作品もいいのですが、棚田の風景や収穫途中の田圃脇に咲いた彼岸花が美しい。また、江戸後期から今も行われてる、住民が歌舞伎を演じる施設、農村歌舞伎舞台が渋い。

この島出身の女流芸術家の自然と融合化した作品の中で、木に登って覗くと水面に映ったような風景の作品が気に入りました。
台湾の芸術家が竹を編んで建設した巨大ドームの中で、寝っ転がると気分爽快。
稲刈りの穂で動物を模った武蔵美大の作品は、丁度当日からお披露目するため、朝はまだ作成中でした。

映画の観光施設は昔の作品のため多くの若者は知らないので、観光客も減少すると思われます。この芸術が根づいて多くの人が訪れることを期待します。

これで7つの島、全てを巡り切りました。
過疎の島々に活気が溢れるいいイベントです。この芸術祭は10月で終了しますが、一部の作品は終了後も残す模様です。

3年後に第2回を催す計画のようですので、また行ってみたいと思ってます。


アートの島々にて(その1) 島へ
http://turedurephot.blogspot.com/2010/08/blog-post_22.html
アートの島々にて(その2) 家先
アートの島々にて(その3) 徒然な情景
アートの島々にて(その5) freedom
アートの島々にて(その6)   全てが芸術

2010年9月29日水曜日

アートの島々にて(その7) 逆光線の光景


島へ向かうフェリーから



曼珠沙華

竹のドーム

覆いかぶさった雲の隙間から


7つの中で最も大きな島へ、車をフェリーに乗船させて上陸し、一泊しました。  9月26~27日

一日目は晴天。二日目は雨。晴れの日に撮影したものを中心に、二部作で blog します。

まずは、好みの逆光撮影です。逆光では被写体が暗くなりがちですが、露出の加減を調整して撮影しました。



2010年9月23日木曜日

名園(その4) 名月観賞






名園シリーズ第4段。 名月観賞  9月22日

雨が降らない日々が随分続きましたが、この日に限り天気予報は雨。しかも、名園に行こうとしたら雷を伴ったゲリラ雨。前売りの茶会券を購入してたので、しかたなく名園へ行くことにしました。無駄を覚悟でカメラを携え。

車で名園に到着後、大雨の中、茶会へ。正座での足の痺れを解しながら外へ出ると雨が止んでました。琴曲演奏を聴いてると、雨雲の中から突然、満月が出現。

すぐさまカメラを取り出し撮影に。しかし、三脚を忘れたのに気付き唖然。そこで先週購入した、角度ブレとシフトブレを同時補正してくれる最新鋭ハイブリッドレンズで撮影。
明るさF2.8   シャッタースピード1/13秒    ISO1600
手持ちでも思ったより巧く撮影出来ました。
(この様なシチュエーションで、お披露目するようなレンズではないのですが・・・・・)

月が顔を見せたのもほんの一時、また、ゲリラ雨の中を帰りました。

名園(その1)  新緑燃ゆ
名園(その2)  観蓮節
名園(その3)  幻想庭園


2010年9月20日月曜日

アートの島々にて(その6) 全てが芸術


01.フェリー乗場  カモメもアート
02.豪華な瓦  空き家だそうです
03.布の塔  好みの逆光撮影
04.海水浴場の外灯
05.パイプの配管  音も聞こえます
06.雑な壁の錆び止め

07.不定期に島に戻ってお茶する看板
08.島の南にある神社の手洗場
09.おしゃべりのための 島こころ椅子
10.廃校のギャラリー  作品を多々展示
11.島へ行く波止場の展示館
12.民家の小さな入光窓

13.元駄菓子屋にある うちわの骨
14.漆塗りのトンボ玉
15.洞窟内のアート

16.アトリエの入口
17.アトリエのギャラリー
18.アトリエの入光口
19.民家の土壁 その1
20.民家の土壁 その2
21.民家の漆喰

22.漆の家の窓


昭和の市町村大合併前、かつては雌雄島村と呼ばれてた、ペアの2つの島へ行って来ました。 9月20日

この島々には小さなアートが多いためか、見るもの全てが作品に思えてしまいます。

雌の島は別名、鬼ヶ島と呼ばれてます。山頂の玄武岩を掘った洞窟は、桃太郎の決戦地と言われており、暗闇の中にも何故かアートが有りました。

これでアートの島巡りは残すところ、あと一つ。今月末、最も大きな島へ泊り掛けで行く予定です。



2010年9月19日日曜日

アートの島々にて(その5) freedom







7つの中で2番目に大きな島なので廻るのにニ日かかると聞いていましたが、昼食抜きして一気に一日で廻りました。 9月18日
隣県に全く同じ漢字の島が有りますが、この島の読み方は特殊です。

先週行った島と打って変り、この島のアートは芸術というより自由気ままなアトラクション的な作品が多く、島の素材を生かし自由でホットする作品が多かったという感想です。

また、岐阜県 地下1000m素粒子観測装置が察知するニュートリノの量と連動して光を放つ、緑沼にある古代ケルト霊魂転生場の名称の作品は、夜立入禁止なのが残念です。

この島はかつて「産廃の島」とも言われていたらしいのですが、完全にイメチェンしてます。
10月17日に、この島に新しい美術館が棚田の周りの中にオープンするので、また行ってみようと思ってます。



2010年9月12日日曜日

アートの島々にて(その4) 療養所



普段立ち入ることが出来ない島へ行きました。  9月11日

この島全体は、今でも日本に残る15施設の1つです。当然、治療方法は確立されてますが、昔隔離されてた方々が島で坦々と生活されてます。
そこにアートを持込み、俗世間と融合化しようとの試みが成されてます。

島へは専用の船でほんの25分、運賃は無料。
到着後、ボランティアのガイドさんから1時間ほど、病気の特徴や歴史等、そして施設内設備の説明を受けました。

得てして、避けて忘れさせようとする事象ですが、 この島では時間を掛けて、前向きに事実を歴史に刻み込もうとしています。



アートの島々にて(その1) 島へ
http://turedurephot.blogspot.com/2010/08/blog-post_22.html
アートの島々にて(その2) 家先 
http://turedurephot.blogspot.com/2010/08/blog-post_354.html
アートの島々にて(その3) 徒然な情景
http://turedurephot.blogspot.com/2010/08/blog-post_8898.html



7つの島の芸術祭に刺激を受け、周辺の美術館で特別展示がぼつぼつと催されてます。
私が最も好きな日本画家の美術館に、近代日本画家の作品が特別展示されたのも観に行きました。この画家は、教育熱心なお母さんの元に育ち、弟が作曲家、妹は演奏家です。
近年の素材を用い、シンプルな中に奥深く洗練された作品に感銘。

美術館付近の船着場