2010年12月18日土曜日

アートの島々にて(その9)再び

http://turedurephot.blogspot.com/2010/09/freedom.html のコメント最終行で紹介した、棚田の周りに建設された美術館へ行って来ました。

島々での芸術祭は10月末をもって終りましたが、この美術館は終了間際の10月17日に開館したためか、12月末まで芸術祭のパスポートで入場出来るのです。12月18日

ドーム型 美術館の屋根

カフェの屋根窓



アミューズメント近代美術とでも言いましょうか、一日居ても飽きない処です。美術館全体が作品。撥水塗料の床に微妙な傾斜を作り、至る所の床面から少量の水を流すことにより、ランダムでゆっくりとした水玉の流れを作り出した芸術作品です。その流れは、まるで生き物のようでした。

水玉の大きさや形は まちまちで、水玉同士が合体して大きくなって流れるものも有ります。しかも、所々の小さな穴に水玉が吸い込まれ、流れ落ちる音が微かに聴こえました。

また、この美術館はドーム型で、屋根には大きな楕円形の空間が二ヶ所あるため、風や光で水玉が変化します。  『天候や朝夕によって、多様に変化する。』 と係員さん談。

係員の方から教えて頂かなければ分かりませんでしたが、床ばかりではなく、天井にもビーズや糸を用いて表現されてました。よほど、良く見なければ発見できません。


アートの島々にて(その1) 島へ
http://turedurephot.blogspot.com/2010/08/blog-post_22.html
アートの島々にて(その2) 家先
アートの島々にて(その3) 徒然な情景
アートの島々にて(その5) freedom
アートの島々にて(その6)   全てが芸術
アートの島々にて(その8) 最終章
http://turedurephot.blogspot.com/2010/09/blog-post_2722.html

2010年12月5日日曜日

再び古都へ(その4) 一葉





一枚一枚の紅葉の葉に、個性が有ります。
個性ある花弁のような。

花弁は一様な色と同じ形状ですが、
紅葉の葉は部分的にランダムな彩色で、
枯れかけた部分にも趣きがあり、
バラエティにとんでます。

赤い紅葉をバックに、寒桜が浮き出てました。


2010年12月3日金曜日

再び古都へ(その3) 落葉

らくよう




皐月の上に

散った葉に、情緒が有ります。

色とりどりの散った葉が、地面や苔など
をキャンバスに、色彩を描いてました。


2010年12月2日木曜日

再び古都へ(その2) 紅葉燃ゆ






風で葉が散り落ちる  右下


古都の紅葉は一般的に11月中旬が最もいいとされてますが、古都を長年撮影し続け古都を知り尽くしてる写真家
 http://turedurephot.blogspot.com/2010/11/blog-post_10.html の作品は、11月末から12月始めに撮影した作品が多く見受けられます。
やはり、歳を取って遅めに紅葉する木は、渋さを醸し出すのでしょうか? http://turedurephot.blogspot.com/2010/11/blog-post_13.html

古都の紅葉の色は、他と違うような。
『今年の紅葉は格別らしい。』と、夕食処の女将さん談。
    (後日 記:8年振りの美しさだったとのことです)

緑→黄→橙→赤のグラデーションが、織り成す色彩は、壮絶でした。
この二日間でシャッターを切った回数、945回。2GBのSDカードがオーバフローするため、不要な写真を消しながら撮影していきましたが、予備のSDカードを使わざるを得ませんでした。

秋、新緑とは、うって変わります。



2010年12月1日水曜日

再び古都へ(その1) 晩秋


申し込み制の拝観に運良く当選したので、再び古都へ一泊して紅葉鑑賞に行ってきました。11月27~28日

当選した世界遺産の寺は、自然を保つために入場制限してる皆様良くご存じのお寺です。寺の場所は元々聖徳太子の別荘地。1977年から一般拝観を制限。写経付きです。禅宗系 臨済宗。

古都の紅葉時期は、半端な観光客数ではないと聞いていたので、有名な寺院へは開門前に行き、交通の便が悪い地元の方ぐらいしか散策しない閑静と思われる処をチョイスして廻ることにしました。


しかしながら、この紅葉時期は何処も古都中が人だらけ。道路は渋滞と聞いてたので、電車で移動しましたが通勤ラッシュ並。
電車とタクシーを駆使し、ほぼ予定通りに、寺院堂+神社=14ヶ所 を巡りました。

   密教系 : 天台宗 3
    浄土系 : 浄土宗 2  浄土真宗 1
    禅宗系 : 曹洞宗 1  臨済宗 3
    http://turedurephot.blogspot.com/2010/11/blog-post_11.html

http://turedurephot.blogspot.com/2009/11/blog-post_5714.html に居住してた官僚兼実業家の奥さんが通ってた、西行 出家の寺等、数ヶ所に行って参りました。幼年期に、お母さんに連れられて、古都を散々見させられた様で、その際、日本の美の感性が養われたと思います。脳細胞が急激に分裂してる幼年時代の体験が奥深い感性を形作るものです。

力強い石組みと苔で構成された枯山水庭園で有名な岡山県出身の昭和の作庭家が作った、モダンな日本庭園を鑑賞するために、お寺と神社にも足を運びました。


西行が出家したお寺にて  (密教系 天台宗)

石仏は、古美術愛好家が大分の国東から
集めたとか。千体ほど有るそうです。

黄の紅葉に、赤の紅葉が散って乗ってました。



                                             石庭の欄干、南天の実 が光を浴びて。


竹林をバックに、紅葉が映えます。


古都の一つ一つの被写体に、歴史を感じます。
正に日本の情景。
4シリーズで、掲載します。